2012/09/19
シナ反日暴動は岡崎久彦氏に対する“死刑宣告”
反日デモは「起きない」と断言した
岡崎久彦氏の超無責任
産経新聞は「正論」欄に「邪論」を掲載するな
予想はあくまで予想であって確定ではない。従って外れること自体がままあることで世間では許容されている。
しかしながら、予想とデタラメは全く違う。それも市井の人々の立ち話ならいざ知らず、しかも言論人、ただの言論人ではなく、保守を自他共に認める有名な論客であるならば、新聞という公器で発した言葉に対して、「後は野となれ山となれ」では通るまい。
下記はそのデタラメを地でいった産経新聞の「正論」であるが、誰もこれを批判しないし、咎めない。わが国は二大政党支配による利権分配集団が国権を牛耳っている。民主と自民のいわば馴れ合いであるが、保守派の言論界も同じような精神構造が貫かれている。
もういちいち紹介するまでもなく、シナ全土に反日破壊デモがシナ政府主導の下で展開されている。わずか三ヶ月で、「中国はもう反日デモはできない」との予見は完膚無きまでに否定された。自然科学界に身を置く学者ならば学会などから永久追放されるであろう。だとすれば、保守業界とは如何にいい加減なものか。
全土で吹き荒れる反日破壊デモ並びに日本人を対象にしたテロの数々は、言論人としての岡崎久彦氏に対する”死刑宣告”にも値する。
酒井信彦先生(元東大教授)はその時々において、真相を突く論考を我々に提示しているが、下記の『国家意識・民族意識を完全に喪失した日本人』と題した見解もそうである。
国家意識・民族意識を完全に喪失した日本人
http://sakainobuhiko.com/2012/09/post-207.html#extended
酒井信彦(元東京大学教授 日本ナショナリズム研究所所長)
※小見出しは主権回復を目指す会による
◆シナによる日本侵略の二大成果
今回の尖閣列島の巡る日本と中共の紛争で、中共はまたしても巨大な外交的成果をあげた。それは二つのことから明確に断言することができる。一つは石原都知事が計画した尖閣諸島の実効支配が、日本の国家権力によって完璧に潰されたことであり、もう一つは中共駐在の日本大使が襲撃され、日本国旗を強奪されたことである。
まず都知事が企てた尖閣の都による購入は、多額の寄付金が集まったにも拘わらず、国が都による上陸調査を拒否し、地権者が都ではなく国に売却することに決定したことによって、夢まぼろしとなってしまった。つまり所有者は国になっても、今まで通りの放り出し状態にすることであり、石原都知事の構想した実効支配の実現は完全に潰えた。
ただしことここに至ることは、ある程度予想できたと言わなければならない。尖閣諸島は、一九七八年の日中「平和友好」条約が締結された際、実効支配が計画されたが行われず、自民党政権が手につけないまま、三十年も無為に過ごしてきた歴史があるからである。その間、中共は急速な経済成長を遂げ、その成果を軍事に投入する、文字通りの「富国強兵」路線を驀進し、世界第二の軍事大国に成ってしまった。民主党政権に、実効支配に踏み切る勇気があるとは、とても考えられない。
◆盆踊りに勤しむ究極の白痴大使
それよりも、私が今回の一連の出来事で、決定的に重大だと考えるのは、日本大使襲撃事件の方である。事件は8月27日夕方、北京で起った。丹羽宇一郎大使を乗せた公用車が、二台の車で前を塞がれた停車し、公用車についていた日本国旗を強奪されたものである。犯人の顔と車のナンバーは、日本大使館員が撮影しており、ただちに当局に提出された。その後の経過については、9月5日の産経新聞の記事によると、犯人は二日後の8月29日に身柄拘束された。河北省出身の郭という23歳の男と、黒龍江省出身の夏という25歳の男だが、個人名すら公表されていない。結局、治安管理処罰法という法律で、5日間の行政勾留処分となっただけであった。処分が下されたのが8月31日で、勾留期間が過ぎた9月4日に発表されたのであり、全く我が国を馬鹿に仕切った、幕引きのやり方であった。
そもそも国旗は国家を視覚的に象徴するものであって、外国の国旗を奪ったり、毀損したりすることは、その国家を積極的に辱める行為であり、それ自体が重大な犯罪である。ただし日本人は、日本国旗が外国で、特に中共と韓国で、破り捨てられたり燃やされたりすることに、今まで全く無頓着に見過ごしてきた。しかし今回の事件は、そんなレベルを遥かに超えた、日本国家そのものに対する凄まじい侮辱罪である。大使というものは相手国に対して、自らの国家を代表する最高の人格であって、その大使が脅されたことは、日本国家そのものが脅迫さてことを意味する。しかし、この極度の重大犯罪に対する中共政府の処理に対して、日本政府はたちまち承服してしまった。
まことに不様極まる醜態は、まだ捜査の結果が全く明らかにされていない9月2日の段階で、北京で開催された日中国交40周年を記念する「スーパー夏祭り」なるものに、当の丹羽大使自身がのこのこ出かけていって、盆踊りを踊っていることである。状況からいったら、こんな行事は日本側が積極的に拒否すべきものであった。なおこれは中共側の強い要望によるものらしいが、この時点で既に相手に完敗しているのである。
◆シナのテロに拍車をかける日本人の無抵抗
そもそも今回の事件が、一部の人間による偶発的な事件とは、全く考えられない。完全に中共政府が仕組んだ計画的な犯罪であるに違いない。それは二年前のことを回顧すれば、すぐに分かることではないか。二年前、尖閣にやってきた漁船員なるものを逮捕したら、たちまち報復処置として、フジタ社員四人を拉致監禁した。それにおびえた日本政府は、逮捕した漁船員をたちまち釈放してしまった。フジタ社員を拉致監禁したのは、紛れも無く中共政府そのものであった。
つまり石原都知事の発想による、尖閣諸島購入問題が発生してから、中共側はそれなりにいろいろと反撃の手立てを考えていたのであろう。その意味で、中共は現在政権の交代時期であるから、強い態度には出られないとの見方が、保守派の言論にも見られたが、それは、いかに的外れな観測であったか、今にして良く分かるではないか。彼らはシナ人の底なしの狡猾さを、全く理解していないのである。
中共は今から三十年前、一九八二年の第一次教科書事件以来、歴史問題を利用した日本人への精神侵略を、積極的に推進してきた。さらに二十一世紀になると、中共によって直接的に、日本の外交権を侵害する行動や、反日デモを使った日本攻撃が行われるようになる。愚かな日本人はすっかり忘れてしまっているが、02年には瀋陽領事館事件、03年に西安寸劇事件、04年にアジア杯サッカー事件、05年に極めて大規模な官製反日暴動、08年には日本の地で中共学生による長野争乱事件、10年には前回の尖閣事件、そして今年の尖閣事件と大使襲撃事件と、日本へのテロ攻撃と言うべきものが、連続して起こされてきた。そのつど日本側は強く抗議も反発もできず、不様な屈服を繰り返してきた。やり口は次第にエスカレートして、とうとう今回の事態に至ったのである。
◆過去の栄光におぼれる民族の劣化
それにしても、大使襲撃事件に対する我が国の無反応振りは、まことに凄まじいものである。日本国家が最高度に侮辱されながら、それを屈辱と感じる人間が、一体どれほどいるのであろうか。世の中では政治の動向で大騒ぎしながら、日の丸が強奪された大使襲撃事件など、事件発生から二週間しか経っていないのに、完全に忘れられてしまっている。ところが一方では、スポーツの話になると、「ニッポン」の絶叫が響き、日本国旗・日の丸が打って変わって珍重される。しかしこれは結局、私が以前から主張している、「スポーツだけのナショナリズム」なのである。日の丸は要するに、スポーツの応援旗に過ぎないのである。
その意味で現在の日本人は、強固な民族意識を持っていた幕末維新期の日本人とは、似ても似つかない、腑抜け民族に成り果てているのである。現在の日本では、維新が大流行であるが、精神状況は全く異なるのだ。保守派の人々は、日本人は優れた民族だというのが口癖であるが、幾ら昔は優れた民族であっても、現在が馬鹿であればどうしようも無いのである。国家にも民族にも、栄枯盛衰があるのであり、現在の日本人は明らかに極めて劣った民族であって、百年前のシナ人・朝鮮人よりも、さらに遥かに劣っていると言わざるをえない。
◆日本人の堕落を熟知したシナ
日本の現状を客観的の直視する限り、私は日本人の国家意識、さらにその根底の民族意識は、完全に死滅したと考えざるをえない。この日本人が自覚していない、日本人の精神の悲惨な状況を、最も良く理解しているのは、中共の支配者たちである。歴史問題で日本への精神侵略を開始したとき、彼らもこれほど成功するとは考えていなかったであろうが、時を経るにしたがって、日本人の精神がいかに堕落しているかを、正確に感知したのである。先述した、二十一世紀になってからの各種の攻撃は、日本人の精神がどこまでダメになったかを、刺激を与えてみることによってテストしていたのである。つまり日本人の国家意識・民族意識についての、生体反応テストである。
大使襲撃事件でも、一向に燃え上がらない日本人のナショナリズムを観察して、日本人の民族意識の喪失を確認したシナ人は、今後よりいっそう深化した日本侵略に突き進むに違いない。その先には日本国家の滅亡がある。 |
【参考】
-あきれ果てた精神的屈服を吹聴する『【蛙の遠めがね】石井英夫』-
http://shukenkaifuku.com/past/shuchou/071219.html |
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