2013/04/02
公開質問状
「主権回復記念日」と祝日化の疑念を問う
<井尻先生の本意は何処に>
拓殖大学名誉教授 井尻千男先生
平成25年4月1日
主権回復を目指す会
東京都千代田区西神田2-3-18
ダイヤモンドレジデンス307
1)4月28日の「祝日化」は、果たして井尻先生の本意なのでありましょうか?
弊会は、日米安保体制下における外交・軍事の実質的な主権喪失という現状を放置したまま、4月28日を「主権回復記念日」とすることは欺瞞、まやかしであるとの立場に基づき、その「祝日化」に反対しております。
今年、自民党・安倍政権は、4月28日に政府主催の「主権回復の日」式典を開催する意向を固めていますが、昭和27年(1952年)当時、我が国の施政権外に置かれた沖縄県などが「切り捨てられた屈辱の日である」として、反対の意思を表明しています。
現時点では、「記念日」あるいは「祝日化」といった文言こそ用いられていませんが、畏れ多くも天皇陛下を政治利用して式典への御臨席を仰ぐ、その背後には、自民党・安倍政権による将来的な「祝日化」の企図が存在すると推し量るものであります。
弊会は、我が国の真の国家主権が回復していないという認識を「祝日化」に反対する根拠としておりますが、その認識は何も弊会に限られたものではなく、「主権回復記念日」の趣旨に賛同されている所謂保守派の方々においても見受けられるものです。
<ご参考>
◆ 「今も主権は回復していない」と語る西田昌司議員 ◆ 「日本が『国ごっこ』をやめて真の主権国家になる始まりの一日に」と語る稲田朋美議員 ◆ 主権回復を「記念」ではなく「祈念」する必要性について語る長谷川三千子氏 |
井尻先生におかれましても、「主権回復記念日」を設ける必要性を提唱され、「主権回復記念日国民集会」を開催されるに至った背景には、世上に蔓延する国家主権意識の希薄さへの危惧の念があり、それに警鐘を鳴らす意図があったものと推察致します。
すなわち、我が国国民の国家主権意識を高めることこそが、当初の目的であったのではないでしょうか。
ところが昨今、「主権回復記念日国民集会」においては、「祝日化」という概念が独り歩きして、それ自体が目的化してしまっているかの如き印象を受けます。
我が国の真の国家主権が回復していないという問題意識に立脚すれば、4月28日を「祝日化」して文字通り「お祝い」することは、まさに明後日の方を向いた本末転倒に他ならないと弊会は考える次第であります。この点につきまして、井尻先生はどのようにお考えなのでありましょうか。
2)「民族左翼」とは、どの事実に基づく、どのような定義、意味内容でありましょうか?
昨年、チャンネル桜の水島総氏が公の放送で、4月28日の「祝日化」に反対する弊会を指して「民族左翼」という造語を発した際、井尻先生はその言辞に賛意を示すかのような相槌を打たれました。
<ご参考> 【水島総】戦後レジーム打破!尖閣防衛・東北復興・主権回復[桜H24/4/23] http://www.youtube.com/watch?v=0cLVlwfDv2w |
「事実を挙げて、道理を説く」ことを行動の指針とする弊会としましては、我々の言論・主張におけるどの事実を以って「民族左翼」と称されたのか、そもそも「民族左翼」の定義、意味内容とは何であるのか、お尋ねしたく存じます。
これに対する明確なご返答を頂けない場合、「民族左翼」なる造語が、事実を踏まえたものではなく、建設的な議論から逃避する上での所謂「印象操作」「レッテル貼り」の域を出ないものと理解せざるを得ない次第であります。
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