2013/05/22
第5回名画鑑賞会 『赤線地帯』(監督・ 溝口健二)
第5回名画鑑賞会『赤線地帯』
(監督:溝口健二 大映製作)
慰安婦を考える上で必見
ー過酷な現実に生きる娼婦らの逞しさと哀感ー
【開催趣旨】
日本人の心の繊細さ、多様性を知らずしてわが国の文化と伝統を語ることは難しい。それは感性を養う作業であり、主として我々は優れた文学作品や名画を通し、豊かな心のあり方を会得していく。
第5回『赤線地帯』 昭和31年(1956年)
出演:京マチ子、若尾文子、木暮実千代、三益愛子、沢村貞子、進藤英太郎
脚本:成沢昌茂 撮影:宮川一夫 音楽:黛敏郎
世界に誇る日本の巨匠・溝口健二監督の遺作が女性映画の傑作と称される『赤線地帯』だ。舞台は売春禁止法が施行される直前の吉原。この赤線地帯に集まる女たちの人生模様は雑多で複雑だ。一人息子のために住み込みで商売に専念する母親、失業中の夫を抱えて赤子を育てる通いの所帯持ち、全ては金のためと割り切って男を騙す女、父親の保釈金のため娼婦に徹する良家の娘などなど。巨匠が執るメガホンのもと、これらの役に徹する女優らの演技は圧巻だ。
橋下大阪市長の不用意な発言が顰蹙(ひんしゅく)を買う昨今、慰安婦問題を考え、彼女らの境遇を知る上で必見の名作である。
日時:平成25年5月26日(日)
17:30開場 17:45上映開始
場所:文京区民センター(2-C会議室)
東京都文京区本郷 4-15-14 03(3814)6731
アクセス:地下鉄 春日(大江戸線、三田線)、後楽園(丸の内線、南北線)、
JR 水道橋
※会場負担費:300円(任意)
主催:主権回復を目指す会 連絡:西村(090-2756-8794)
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