他人名義で入国した挙げ句、子供が生まれた身勝手な理由で特別在留許可を申請するフィリピン籍のカルデロン親子だが、法務省は11月27日を最終期限として、この日に強制送還すると述べていた。さらに11月25日の我々の申し入れに対しても、中川浩二広報係長(法務省入国管理局総務課)は「法に従って粛々とした措置をとる」旨を確約していた。
ところが、何と法務省は当日になって来年1月14日まで延期すると発表したのである。
当日、参議院へ抗議に集まった内の約60人が法務省前に怒りの座り込みを行い、法務省の
無法を糾した。
釈明を求める西村修平代表に中川浩二広報係長は、「27日の期日はマスコミが勝手に流したことで法務省は言っていない」との強弁に終始する居直りを示した。
【せと弘幸Blog『日本よ何処へ』12月6日より】
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/2008-12.html?p=2#20081206
抗議に押しかけた我々の怒りに怯え、法務省役人は出て来て抗議文を受け取ることもできずに、門を固く閉めて沈黙せざるを得なかったのです。
不法に15年間にも渡って日本に滞在し、最高裁の判決でも日本国からの強制送還を申し渡された外国人一家に対して、こともあろうに法務省は来年1月14日までそれを先送りしたのです。
我々の抗議に関して、法務省の役人は次のように電話で述べました。
「犯罪者を一日も早く強制送還すべきだ!」に対して、「彼らは犯罪者ではない。」
「なぜ、11月27日に強制送還しなかったのか?」に関しては、「そんな日時はマスコミが勝手に書いていることで知らない。」
何という暴言か、これが国家の秩序を守る法務省の役人の正体なのです。普段は大人しく法律に従って抗議行動する我々も、この発言には強く抗議するしかありません。
普段、車両などが通っている出入り口に集まり、この暴言を吐いた法務省の職員について、出て来て釈明することを求めました。しかし、法務省は我々の怒りに怯えてしまったようで、それからは固く門を閉じてしまったというわけです。
これまでの不法滞在者を追放する運動の歴史の中で、今回の12月5日の行動は大きな意味を持つと考えます。これまでの長い闘争の中で、我々は非常に少ない人間で闘ってきました。
それ故になかなか成果が上がらずに、常に敵(似非人権派団体)が優勢に戦いを進め、その中で法務省はズルズルと不法滞在者の権利を認める方向になっており、そのことに歯止めをかけることができずに来ていました。