シンポジウム
<原発の是非を問う>

 

平成23年6月10日

 
福島原発の事故は、震災直後において既にメルトダウンしていたことが分かった。汚染水の処理を含めて事故発生後4ヶ月を過ぎようとしているが、その収束の見通しがない。加えて汚染水、汚染物質の処理・保管は目途さえ立たぬまま、人類が初めて経験する領域へと入る。

こうした情勢を踏まえて当会は、「原発の是非を問う これからのエネルギーを考える」と題したシンポジウムを開催した。

司会を担当した西村修平代表は、登壇者それぞれの見解を集約した上で

  1. コスト
  2. 代替エネルギー
  3. 環境
  4. 安全保障
  5. 利権

以上の5点に焦点を絞り、シンポを進めたが時間の制限で「利権」にまでたどり着けなかった。

シンポでは各自の見解の相違が浮き彫りとなったが、相違についての深い議論までは行けなかった。しかしながら、第一回目としては双方の認識の相違などが鮮明となったなど、第二弾以降の開催を望む声が多数寄せられた。

【動画】
シンポジウム「原発の是非を問う これからのエネルギーを考える」

youtube
http://www.youtube.com/playlist?p=PL61C6268E45A0A9A3

ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14722987

ustream
http://www.ustream.tv/recorded/15282744

 
原発推進から、脱原発、反原発に至るまで
様々な見解を持つ登壇者が一堂に会した
冒頭、司会の西村修平代表が
「それぞれ見解を異にしていても
その前に、我々は日の丸を愛する日本民族である。
そこから逸脱してはならない」と述べた
 
 
西村修平代表
「原発問題を論じる上で一番大事なものは
知識ではなく見識である
“見識”とは物事の本質を見通す優れた判断力と
それに基づく確かな考えや意見を指す」と述べ
司会を進行した。
  永井清之氏
「電力料金の大幅上昇による国内産業への打撃
石油価格の高騰、核関連兵器への転用が閉ざされる
可能性等々を勘案し
原子力に代わる動力源は無いと考える」
 
 
八木康洋氏 ※個人の資格で登壇
「原発は過去も現在も将来も安全。悪いのは菅政権。
東電の対応は基本的に間違っていない。
安全保障の観点から、原発と同時に
代替エネルギーも推進すべきと考える」
  松本英志氏
「原子力は、一方では動力源、もう一方では軍事兵器。
中共や北朝鮮という危険な核保有国が存在しており
核兵器を感情的に否定はできない。
総合的な観点から考えたい」
 
 
野村旗守氏(ジャーナリスト)
「経済と安全保障の両面から
原発保持の立場であったが、今回の事故を見て
人間の手に負えないという認識に至った。
代替エネルギーへの移行を
真剣に考えるべきではないか」
  瀬戸弘幸氏
「原子力の未来を信じてきたが
受け入れる地域が無い以上
推進は無理。現状維持が妥当。
それには条件がある。
電力会社の国有化と
安全に関する厳しい罰則が必要と考える」
 
議論は5つのテーマに絞って進められた
 
 
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