「戦争展」後援の中止を求める公開質問状

 
本多 晃 柏市長 殿
渡来 正明 柏市教育委員長 殿
矢上 直 柏市教育長 殿
平成19年8月17日
主権回復を目指す会代表 西村修平
 

柏市と柏市教育委員会は「平和の為の戦争展(2007年『とうかつ』)に対して後援を与えているが、後援を受理、許可を与えた経緯並びに担当部署職員(柴田 均・柏市企画部国際交流室長、渡邊 浩司・同副主幹、橋本賢一郎・生涯 教育総務課・図書館整備担当)の判断に重大な瑕疵と怠慢が見られる事実が判明した。よって柏在住市民として、また一納税者として看過出来ない問題が存在するので、再審査の上、直ちに後援中止を強く求めるものである。

【市の名称は全市民と納税者の財産である】

まず以て市職員、担当部署権限者、部署の長たる者に強く自覚を求め、促すのは、柏市並びに教育委員会という名称が付与される「重み」を軽く考えてはならないと。この名称は抽象的に存在するのではなく、一個のスティタスとして目に見えない「財産」であると共に、在住市民の誇りでもある。この財産は全市民と納税者の財産であって、市職員、担当部署権限者、部署の長たる者はこれを我々から委託・管理されているのであって、この自覚がはなはだ乏しい。この財産を一枚のステッカーのようにぞんざいな扱いをしてはならないのである。
担当職員との面談で判明したことは、全てが通り一遍の書類審査だけであって、戦争展のメインであり、中核を形成する写真パネル並びに説明文書に全く目を通していない。そればかりか、このチェックは展示会開始日の午前中に行うという杜撰である。これも問題点を指摘されて、苦し紛れに言い訳したとしか思えない。説明にもならない説明であり、言い訳にもならない言い訳である。
なぜ後援許可を与えたにも関わらず、開始日に再度チェックする必要が有るのか?担当者に整合性のある説明を要求するが、沈黙に終始するばかりである。
醜態ここまで至れば、職員の事務能力を問う以前に市長、教育委員長、教育長の管理能力を問題にせざるを得ない「長」たる名称は能力であって飾り物ではない。能力が欠けているならば、即座に辞職するべきである。

【後援は事務手続き上もあり得ない特定政治団体への支援】

主催団体の素性は、文科省の教育行政にあからさまに反対と攻撃を繰り返す東葛教職員組合と日本共産党という特定政治団体であるが、肝心のこの部分を書類審査だけでスルーさせる怠慢である。
この組合は周知のように、新しい歴史教科書の採択に反対、国旗・国歌法に反対、憲法改正反対、教育基本法に反対等々・・・、数え上げたら切りがない。
後援は市と教育委員会が、文科省の教育行政に反対を掲げる特定思想団体への支援しか言いようがない。行政が特定政治団体と癒着するなど事務手続き上も到底あり得ない。
この団体は「後援」の名目を掲げ、至る所で既にチラシの配布を行っている。この特定政治団体によって、我々の財産が勝手に切り売りされている。市と教育委員会は実態が知れない、いや知ろうともしない相手に、その内容すら精査しないまま「後援」を与えた。彼らはその「威光」を傘に着て、思う存分チラシ撒き行っている。心ある納税者からすれば到底耐えられない。市と教育委員会のしでかした怠慢・杜撰な行政は、通り一遍の謝罪では済まない。残された時間はないからして、可及的速やかな後援の取り消しを求める。

公 開 質 問

  1. 戦争展の中核を形成するパネル等を事前審査しない理由
  2. 審査を何故?展示開始日の当日におこなうのか
  3. 「15年戦争とアジア侵略」とは何を意味するのか
  4. 研究発表にある「軍都柏」とは?
  5. 研究発表の柏高校生とは実在の人物か、何処の高校か
  6. 東葛教職員組合をどのような実態と認識するのか

以 上

 

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