<家族に陳謝とは!何故、「使命を果たしたまで」と言えぬ?>
国民が望むのはプロ集団としての矜持!

 

平成23年3月21日
主権回復を目指す会

 

 自衛隊は放射線レベルが高いを理由に逃避した。その国軍に代わって消火作業を担ったのが消防隊だった。最悪の事態を徳俵で支えた任務の遂行は最大限に賞賛されなければならない。
  その上でだが、消防士の任務は火災など予期せぬ事故に際し、国民の生命を守るのが使命、与えられた任務の筈である。日々そのために訓練をして、毎日を送っているのではないか。自らの危険を顧みず、危急の際に国民の生命を死守するために。
  この度の放水作業は普段の訓練の延長に在ったはずであり、国民は誰しもがそう思っている。

<記者会見した災害救助のスペシャリストである「ハイパーレスキュー」の冨岡豊彦隊長(47)は、涙を浮かべ、声を震わせながら、「隊員は非常に士気が高く、みんな一生懸命やってくれた。残された家族ですね。本当に申し訳ない。この場を借りておわびとお礼を申し上げたい」と言った >

 与えられた使命を全うし、任務を遂行したのであり、「謝罪」と「お詫び」を述べるのは何故か。富岡隊長は家族に対してか、それとも国民に対してか我々受け手は理解できない。
  さらに、記者会見では妻とのメールのやりとりも伝えているが、国家の浮沈がかかっている任務の遂行中に、私信を交信する行為は如何なるものなのか。しかも、それを記者会見で“誇らしげ”に明らかにするメンタリティーの脆弱さには、ただただ愕然とするばかりである。そして、マスコミはそれを美談として報道する。
  消防士は一般のボランティアではない。国民の生命を守る歴としたプロ集団だ。そのために、国家から給料を貰い、税金で家族共々生計を立てているのではないか。なかでも「ハイパーレスキュー」隊員は最高の名誉を得て、彼らもそれを誇りにしている。
  危急の際に、自らの生命を顧みず、国民の生命を死守するからこそ、我々国民も彼らに常日頃から敬意を表している。
  彼らが「涙」の記者会見は失望、落胆の限りであるが、何も珍しいことでもない。この精神構造は日本列島を貫いており、その上に日本国家が成り立っている。
  我々は消火作業の是非、効果を論ずるのではない。冨岡豊彦隊長に期待し、望んでいたのはプロ集団の矜持にかけて「当然の使命を果たしたまでだ」の一言であった。
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【参考】
消防放水「命中を確信」 涙の隊長、家族に陳謝
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103190460.html?ref=recc

 
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