【140個のポンカン】
 
平成20年1月30日
盧千惠・駐日代表夫人
 

 盧千惠・台北駐日経済文化代表処代表夫人は「140個のポンカン」(原題:一百四十粒椪柑)と題する文章を1月10日付の台湾紙「自由時報」で発表した。以下は、その全文の日本語訳である。


  昨年の10月、日本の長野県で推進している「一校一国」交流活動に招かれ、許世楷・台湾駐日代表とともに豊栄小学校を訪問しました。学校の中に入ると、小学生たちが中華民国国旗(すべて彼らが手作りで描いたもの)を手に持って、門の前で整列して私たちを迎えてくれました。このような心のこもった歓迎に、すぐさま彼らの純真さと情熱を感じました。講堂に入ると、120名の児童たちが舞台で、彼らの 民謡を歌い、伝統ある真田武士の舞を私たちに披露してくれました。続いて、許代表が舞台に登り、台湾の歴史と台日間の文化の違いを解説し、双方向の交流の目的を果たしました。この間、彼らが真剣に聞いていた表情がとても印象的でした。

年末、私たちは台湾のポンカンを日本の政財界や文化界の関係者に贈ったとき、7箱140個のポンカンを豊栄小学校へ贈り、心のこもったおもてなしに感謝の意を伝えました。本日、駐日代表処では5年生24人の児童からの感謝の手紙を受け取りました。彼らがポンカンをそれぞれ手にした集合写真を見ると、彼らのはしゃぎ声や笑い声が耳元に響いて来るようです。手紙の中に書かれた文面は、台湾ポンカンへの賞賛がいっぱいでした。そして、子ども一人一人が家族と台湾ポンカンを分け合って食べた楽しい様子が描かれていました。ある児童は「私のおじいさん、おばあさん、お兄さん、おとうと、お父さん、お
母さんは皆、こんなに甘いみかんは食べたことがないと言いました」と書き、またある児童は「私はとても台湾が好きになりました」と書いていました。ほかにも、「もっといっぱい食べたいです」と書いた純真な子もいました。

「一人の児童」から「一つの家庭」へとつながり、「一つの学校」から「一つの国」へと広がっていく。この140個の台湾ポンカンによって私たちはこんなに美しい外交を成し遂げたのです。みかんは赤くなり、台日間の心の交流は日増しに温かくなってきています。私は農業委員会の台湾くだものカレンダーを贈り、「台湾にはもっとたくさんおいしいくだものがありますよ」と彼らに言いました。

 
<<台湾は中国ではないTOPへ    
<<主権回復を目指す会TOPへ