雨天を冒してスーパーニュースに抗議と要求を実施
7・2フジテレビ前抗議デモの報告


                                      台湾の声編集部

我々は7月2日、フジテレビのスーパーニュースが5月4日に台湾の旗と
して中国国旗を映し、そしてその誤報の訂正を拒否している問題に関し、
フジテレビ前で抗議と訂正要求のデモを行った。

これに先立ち我が方には、フジテレビから間接的な中止圧力がかかってき
た。その一方で番組担当者からは、交渉拒否、抗議文手交拒否の旨も伝達
されていた。それは強硬な姿勢というよりも単なる避難だった。もはや彼
らは弁明の余地を失っており、とても交渉には耐えられない状態だからだ。

フジテレビ社屋の前には大きな広場があり、そこには大勢の観光客が行き
来していた。そこにおいて11時25分頃に抗議活動を開始すると、警備
員から敷地から出るよう懇請された。そこでやや後退して一般歩道から広
場をはさむ形で、社屋に向かって抗議演説、シュプレヒコールを行った。
今回は高性能のスピーカーを調達していたので、巨大音声がビルの中はも
ちろん、近くの台場駅にまで轟きわたった。

演説は林建良・台湾の声編集長、西村修平・主権回復を目指す会副会長、
永山英樹・台湾研究フォーラム会長、鈴木信行・維新政党新風東京本部代
表やその他の人々がかわるがわる行い、中国独裁体制に与するスーパーニ
ュースの姿勢、台湾を侮辱しきったスーパーニュースの態度などを痛烈に
批判した。

周辺ではたくさんの野次馬が我々の話に聞き入っていた。ことに「スーパ
ーニュースのウソ」(コロコロ変るスーパーニュースの「ウソの弁明」)
に話が及ぶと、そのつど大勢の観光客が何事かという感じで足を止めた。
台湾人観光ツアーも多数きており、我々の横断幕を読んだのか、それとも
在日台湾同郷会旗や台湾団結聯盟日本支部の旗を見たのか、遠くから拳を
振り上げてデモ隊を激励していた。

やがて雨が降ってきたが、それでも参加者は「台湾は中国ではない」「安
藤優子は降板せよ」「誤報を訂正せよ」「スーパーニュースはウソをつく
な」「台湾人・視聴者に謝罪せよ」「中国に媚びるな」「番組担当者は出
てこい」「報道機関の資格はない」「有害情報を流すな」等々のシュプレ
ヒコールを叫び続けた。

12時半ごろ、2通の抗議文を大音響で朗読した。そしてその後、それを
携えた西村修平、永山英樹、林建良の三氏が建物の玄関へと向かった。そ
れには中島総務局長が応対に出た。報道局や番組担当者は、やはり姿を見
せなかった。

建物の中に通された三氏は、抗議文を手交した後、それぞれ要求を行った。

林:   「台湾を侮辱するな。訂正を行って台湾人に謝罪せよ(法廷闘争も
     辞さない)」

西村: 「ことの経緯を詳細に番組で明らかにすること」「番組製作ならびに放
     送に拘わったスタッフを、社内規則に基づき処分すること」

永山: 「まだ誤報と認めていないのか。もしノーコメントなら、その理由も」「まだ
     訂正したと言い張るのか。もし訂正したというなら、その証拠も」「台湾
     の帰属先はどこか。もしノーコメントというなら、その理由も」

20分間にわたる交渉後、中島総務局長は誠意を持って関係者に伝達する
と答えた。

この間外では雨足が強くなったが、それでも演説とシュプレヒコールは続
けられた。高齢の何康夫・在日台湾同郷会会長も雨の中で参加しており、
周囲を感動させた。

三人の代表者がデモ隊に戻り状況を説明、再びシュプレヒコールを連呼し
た後、全員で「また来るぞ」と予告のコールを行い、「台湾万歳」を三唱
して、1時ごろ撤収した。

我々は当初、数名でのデモを予定していたが、留学生を含む在日台湾人の
ほか、大勢の日本人も馳せ参じてくれたことで、前後約40名に膨れ上が
った。またデモへの参加はかなわずとも、抗議電話などの援護射撃を行っ
てくれた読者も大勢おり、感謝の気持ちでいっぱいだ。いつもながら、日
本人の利益を求めない義侠心には鼓舞される。



                  平成18年7月 2日

                    「主権回復を目指す会」
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