声 明 文

「家族会」と「救う会」の訪中に大いなる疑義を呈する

平成18年8月26日
主権回復を目指す会 代表・西村修平

 北朝鮮による拉致被害者の「家族会」と支援組織「救う会」のメンバーが、27日から中華人民共和国を訪問する。目的は拉致問題を国際社会に訴える活動の一環で、シナ・中共側に問題解決の爲の協力、要請だとしている。シナ・中共外交部の拉致担当者との面会も要請中。訪中者は「家族会」から増本照明、「救う会」から西岡力、島田洋一の各氏。滞在中、研究機関関係者や大学教授らと、拉致問題やアジア地域の安全保障について話し合うという。

 ところが具体的には、一日目が「歴史認識問題」、二日目が「教科書問題」、三日目が「拉致問題」として、シンポジウムが設定されているという。

 中華人民共和国、一党独裁にして世界最大の人権蹂躙国家であり、殺戮国家、超汚職大国で周辺への侵略国家、自由など全く存在しない超悪の帝国である。執拗に我が国の内政干渉と主権を侵害しているのがシナ・中共の実体だ。その人権の欠片さえない独裁国家に赴き、拉致に関係ない「歴史認識」や「教科書問題」のシンポジウムに出席する必要とは一体何なのか。接触する人物並びに関係者としたところで、全てが共産党の監視下に有る御用学者と機関だ。個人の訪中ならいざ知らず、「家族会」と「救う会」は、長年に亘り多くの国民の支援と支持を受けて今日に至っている。国民、支援者に説明する社会的責任がある。また、最も初期に拉致救出に関わった多くは、シナ・中共の人権問題に拘わった人々で占められ、彼らが今日の運動を大きくし、今に至ってきたのが運動の歴史である。

 懸かる経緯からして、この度の訪中に対して我々は大いなる疑義を呈すると共に、事の子細について公にするよう「家族会」と「救う会」に対してお願いする。