声明文<思想的アキレス腱>
昭和天皇が、「A級戦犯」のお言葉をお使いなられようが、靖國神社参拝を拒否されようが、国民がそれに拘束されることはない。
卜部侍従日記に、何が書かれようが、富田メモに何が書かれようが、国民がそれに拘束される筋合いもない。
我が国は立憲君主主義の法治国家であって、天皇絶対主義国家ではない。天皇絶対主義若しくは天皇崇拝主義では、
一連の朝日新聞が主導する「メモ、日記情報」戦には対抗できないのである。
一連のメモ、日記が仮に本物ならば、保守・右はどうするのか?これに応える義務が生じている。仮定の問題に、
真贋論争でしか答えることが出来ないとすれば、それは思想闘争の敗北である。保守業界で語る言論人の思想的脆弱を、露呈して余りある事態である。
真贋論争の立場では、朝日が仕掛ける情報戦に対抗できない。せいぜいが、「ニセモノ」云々の域を脱却できず、
この思想で国家論は戦えない。いわゆる保守のアキレス腱である。朝日は急所を突いているのだが、
保守・右はこれを自覚出来ないのか、敢えて直視しないでいる。
主権回復を目指す会は富田メモ、卜部日記に拘束されない。A級戦犯の文言は否定し、
お言葉の如何に関わらず天皇の靖國神社参拝を強くお願い申し上げる。これは、国民として英霊に対する最低限の義務である。
真贋論争でしか戦えないのは、天皇陛下をスターリン、毛沢東、金日成の如き「絶対主義」に置き換える思想の貧困に尽きる。(平成19年4月26日)