公開質問状
<国民が発する疑問と辞職要求>
 

防衛大学校長 五百旗頭 真 殿

平成十八年九月二十二日

主権回復を目指す会
代表 西村 修平
東京都世田谷区太子堂2-24-8-203

あなたは小泉首相の「メールマガジン248号」で、小泉首相の靖国神社参拝に言い掛かりをつけ、更には、国家の命を受け任務を遂行した自衛官を侮辱している。しかも事実を歪めてである。心ある国民は、あなたの道理を歪曲した発言を看過出来ない。市井の一国民ならばいざ知らず、名のある大学教授となれば発言に結果責任を伴うのが社会常識というものである。大手新聞のマスコミと官邸の発信機関を用いた発言は、国民に対して向けられたものであり、よって我々国民もこれに言論で応ずるので、然るべき返答をお願いする。

【その一】
「靖国参拝一つで、どれだけアジア外交を麻痺させ、日本が営々として築いてきた建設的な対外関係を悪化させたことか」

あなたは二言目にはアジアでとかアジア諸国というが、アジア二十一カ国の中で、首相の靖国参拝にクレームをつける国は中華人民共和国(シナ・中共)と韓国だけである。他に一体何処の国が、我が国首相の靖国参拝に反対しているのか。このたった二カ国で「アジア」全体と吹聴する根拠とは如何なるものか。教育者として国民に明らかにする義務がある。たった二カ国という事実を意図的に隠蔽する主張は、明らかな詐術であり、シナ・中共の手先としての誹りは免れない。この一点を捉えても、既に嘘をついたあなたは教育者としての資格を失っている。即、防大校長の職を辞任すべきである。

あなたは学者として、この二つの国家が一体如何なる政治体制でどのような国家であると認識しているのか。
中華人民共和国とは中国共産党一党独裁による世界最大の人権蹂躙国家であり、超汚職の腐敗大国である。報道、言論、結社、信教、表現、移動等々・・・、自由という概念など欠片さえない国家、それがシナ・中共、つまり中華人民共和国だ。中国共産党の歴史は結党この方、血で血を洗う内部抗争である。そうした粛正の末に生き残ったのが、毛沢東に始まり搶ャ平、江沢民、今に至る胡錦濤国家主席である。因みに、この胡錦濤の抜擢は
チベット人大殺戮の功績を認められたものだ。これら、未だ選挙の洗礼など受けたこともない零コンマ数パーセントの頭目が政治局委員、中央委員と称して、シナ大陸十三億人の頭上に君臨している。建国間もない50年代の大躍進には少なく見積もっても二千万人を餓死させている。続くプロレタリア文化革命で、約七千万とも八千万ともいわれる殺戮を演じているが、シナ・中共は未だ正確な死者数を明らかにしないばかりか、事実にさえ触れない。同様に、それは民主化要求の学生等を、戦車でミンチのように轢き殺した天安門事件も同じであり、彼らがどれだけ広場で殺されたか未だ杳として知られていない。知られていないのではなく、シナ・中共は情報を徹底して封鎖・隠蔽しているのである。
史上最大の殺人集団、それが中国共産党であり、国家としての中華人民共和国、シナ・中共である。西側の情報だけでも、三百カ所の強制収容所の政治犯は三十万人を下らないとされている。こうして人民を徹底的に抑圧・管理をすることで権力を維持している。我が日本とは、国家観の総てで対峙しているのがシナ・中共であることは論ずるまでもない。
言い換えれば、日本の敵である。

一方、周辺諸国においてはチベット、東トルキスタン(ウィグル)、内蒙古、西沙、南沙群島を侵略し、既に手中に収めた。チベット人二百万人を、ウィグルにおいて百万人を殺戮した上での侵略だ。チベットには女性強制収容所があり、看守は男のシナ人である。
このシナ人看守らは夜ごと、チベット人女性に身体の提供を強制的に義務として求める。
収容所では堕胎が日常茶飯事で、その結果、幾多のチベット人女性が命を落としている。
我々は平成十一年十二月、自由チベット協議会主催で、この女性収容所から脱出したアデ・タンポンツァン女史を東京・大手町の東京商工会議所にお招きしてシンポジウムを開いた。女史は「生爪を剥がされようが変形するまで顔を撲打されようが、肉体的にはどのような拷問にも耐えられるが、シナ人の夜ごとのレイプはチベット人女性の精神を根底から破壊する」と。また、「屈服しない女性を落とす際、家畜を追い回す電気棒を彼女らの性器に挿入するという性的拷問の究極を行っている」と、衝撃的な現状を報告した。証言の苛酷さとは余所に、感情を抑えた女史の語り口を、聴衆の我々日本人は今でも忘れることが出来ない。
ウィグルではどうか。シナ人は独立を要求するデモ隊を弾圧、処刑するのに首に巻くロープや弾丸など必要としない。零下二十度のサッカースタヂアムにウィグル人を追い込み、消火用のホースで水を浴びせかけて凍死させる。シナ人等は遺体が石のように硬いので処理し易いと嘯いている。
これらの情報は、シナ・中共の厳重な監視のなかを現地住民が、決死の思いで西側マ コミに届けているのだ。日本でもわずかだが、良心的なマスコミはこれらの漏れ伝わる情報を日本国民に知らせている。大学教授とも在ろう方が知らないわけがないであろう。もし知らないというのであれば、学者としての職務怠慢、不作為ではないか。
いわば悪魔の国家、それが中華人民共和国、あなたが頻りに「不信」を和らげようとする相手だ。あなたは、悪魔とどのような関係を結びたいのか。

さらに、我が国に対してはどうか。反日デモで邦人の身体に危害を加え、財産を破壊したシナ人らの暴行狼藉の数々。日本大使館の投石された窓ガラスは、未だベニヤ板に覆われ風雨に晒されたままだ。続くアジアサッカー選手権での日本チームに対する数多の侮辱行為などなど、数え上げれば切りがない。シナ・中共からは補償どころか、謝罪の一言すらないのを、あなたは如何様に思っているのか。
独裁国家で、個人が徒党を組んだデモなど出来るはずがない。国家政策としての反日暴動は、シナ・中共が日本人を精神的に屈服させることに目的を設定している。国家ぐるみの反日政策であり、靖国問題は反日国家政策に占める最重要の構成部分である。
シナ・中共外交部の劉建超・報道官は今年四月四日の定例記者会見で、これらシナ各地で起きた反日破壊デモについて、「一年が過ぎたが、日中間の政治関係は改善、発展しておらず非常に遺憾だ」と主張。「責任は中国側でも日本国民でもなく、日本の一部の指導者が靖国神社への参拝を続けていることにある」と小泉純一郎首相の靖国参拝を強く非難した。強盗の居直りとはこのことだ。
ところがあなたは抗議するどころか、仰ることはが中国共産党の言い分と瓜二つでないか。正しくシナ・中共のスピーカーであり、犬である。
悪魔の国家にして最大の反日国家との関係が、もともと正常なわけがない。悪魔との「外交」が麻痺し、「関係」の悪化することこそ通常の状態なのである。独裁国家と民主主義国家が良好ということは、日本国民とシナ人双方の不幸なのである。あなたは日本を、悪魔の言いなりになれというのか。貴殿の学者としての責務は、シナ・中共の独裁体制を一刻も早く内部崩壊させ、民主化へ導く世論の喚起にあるのではないのか。これこそ、シ
ナ人民の幸福に適うといものであろう。

韓国について言えば、李氏朝鮮以来、事大主義に取り憑かれたシナ・中共の属国であり、シナが口を開けば彼らも口を開き、閉ざす。韓国は後日に言及することにして、ここでは触れない。

【その二】
「侵略戦争を行ったうえ敗北した日本に対する不信は、とりわけアジアに根深かった」

大東亜戦争当時、アジアにおいて独立した国は日本、タイ、シナ大陸のチベットなどしかなかった。日本がアジアで戦った相手は欧米植民各国であって、断じてアジアの国々でない。これは歴史の真実である。日本軍に抵抗したのは、欧米植民地主義者の番頭、代理人として采配を振るっていたシナ人華僑達で、アジアの民ではない。アメリカ(フィリピン)、イギリス(インド、ビルマ、マレーシア、シンガポールなど)、フランス(ベトナム)、オランダ(インドネシア)、ポルトガル(東チモール)などなどが、数百年に及ぶ欧米のアジア植民地図だった。
タイのククリット・プラモート元首相は、「日本のお陰で、アジア諸国はすべて独立した。日本というお母さんは、難産して母体を損なったが、生まれた子供はすくすくと育っている」と。
インドのラダ・クリシュナン大統領は「インドが今日独立できたのは日本のお陰であり、それは一人インドだけでなく、ベトナムであれ、カンボジアであれ、インドネシアであれ、旧植民地であったアジア諸国は、日本が払った大きな犠牲によって独立できた」と感謝を述べている。
マレーシアのガザリー・シャフェー元首相は「大東亜戦争は、私達アジア人の戦争を日本が代表して敢行したものです。アジアの希望は、欧米各国の植民地体制の粉砕だった」と。
モハメッド・ナチール((インドネシア元首相)、アラム・シャハ(インドネシア元副首相)、モハメッド・ナチール((インドネシア元首相)、ホーチミン(ベトナム元国家主席)、バー・モウ(ビルマ元首相)、J・R・ジャワルナダ(スリランカ元大統領)などなど・・・、並べて大東亜戦争の世界史的意義である植民地解放を評価している。ここのどこに、あなたが述べる「日本に対する不信は世界に、とりわけアジアに根深かった」と吹聴する根拠があるのか。吹聴ではなく、白を黒とした。してはならない詐術を行ったのである。
あなたはアジアの国々が、今に至るまで欧米各国の植民地支配下にあれば良かったと言う。言い分が欧米植民地主義者の番頭であり、代理人そのもの。誠に呆れた学者としか言いようがない。もはや防大校長どころか世間に顔を出す資格すらあなたにはない。

【その三】
「信用という対外資産は、小泉首相の靖国参拝にこだわったことによって、大きく損なわれた」

シナ・中共は小泉首相の参拝を、靖国神社に「A級戦犯」が合祀されていることを論拠にしている。あなたもその尻馬に乗ってスピーカー役を演じているが、我が国にはA級戦犯など存在しない。連合国は、敗戦した日本を裁くために開いたのが東京裁判だ。目的は我が国の戦争指導者に事後法を作って復讐することであり、この裁判のために作成された条例にあるのが「A級戦犯」なる文言だ。
この裁判を統轄する連合国最高司令官マッカーサー元帥は昭和二十五年十月十五日、ウエーキ島でトルーマン大統領と会見した際、「東京裁判は誤りであった」と告白している。
さらに、マッカーサーは翌年五月三日の合衆国上院軍事外交合同委員会で「日本が戦争に飛び込んでいった動機は、大部分が安全保障に迫られたことだった」として、自衛戦争であったと発言した。東京裁判の最高統轄責任者が議会で、大東亜戦争は日本の自存自衛の戦争であったと証言したのだ。聖書を片手に、神に誓って証言したのである。

さらに、ウエッブ裁判長はオーストラリアに帰国後「東京裁判は誤りであった」公式に述べた。我が国指導者に口角泡を飛ばして厳しく告発した主席検事のキーナンですら、アメリカに帰国直後「東京裁判は公正なものではなかった」と表明したほどだった。如何にデタラメ極まる裁判だったかである。
東京裁判の立役者三人がそろって、東京裁判を裁判の名に値しない「勝者が敗者を裁いた復讐裁判であった」と否定したのだ。

インドを代表して、日本の無罪を主張したパール判事は意見書で「時が熱狂と偏見をやわらげた暁には、また理性が虚偽からその仮面をはぎ取った暁には、その時こそ正義の女神はその秤を平衡に保ちながら、過去の賞罰の多くにその所を変えることを要求するであろう」と述べた。歴史はパール判事が指摘した経緯を辿り、今日に至った。
正しく正義の女神はその秤を平衡に保ちながら、東京裁判並びに「A級戦犯」なる賞罰の多くを歴史の屑箱へゴミとして投げやったのである。今、世界の法曹界で誰もが取り沙汰しないこの悪臭放つゴミを日本人に突きつけるあなたは、まさにシナ・中共の犬であると共に国賊であり、万死に値する。

【その四】
「イラクに派遣された自衛隊に悲劇は起こらなかった」「イラク戦争が間違った戦争である」

自衛隊員は、国民の生命、財産、安全且つ国家の名誉を守るため、自身の全存在を任務に捧げるを本分とする。したがって、思想信条の如何に関わらず、彼らは国家の命に従い、その本分とする任務を全うするのである。ここにこそ、国軍である自衛隊の存在がある。
全存在、つまり究極的に死をもって国家から与えられた使命を全うすることにこそ、自衛隊員の最高の名誉がある。したがって、戦争の是非を別として、我々国民は彼らの安全を祈願し、自衛官の家族や親族と共に、日の丸を振って彼らをイラクへ送り出したのである。

今般のイラクへの自衛隊派遣は戦争という戦闘行為に参加したのではなく、戦後復興事業である。そのため当初から最も危険の可能性の少ないサマーワ近辺が選ばれている。しかし基地にはロケット弾も撃ち込まれた。やはり、そこは「悲劇」が起きうる危険地帯であり、だからこそであり、自衛隊でなければ任務は完うできないのである。

自衛隊員は日常訓練において、事故等ですでに過去二千人に及ぶ殉職者を出している。
この現実を分かっていて校長に就任したのか、それとも知らないでの発言なのか。訓練をも「悲劇」とするなら、自衛隊は為すべき仕事もない。あなたは自衛隊を、禄を食むだけの無能集団にするつもりか。喋る前に、頭を冷やしたらどうか。

戦後、日本では朝鮮戦争での機雷処理で一名の「戦死」を除き、本来の戦闘行為での自衛隊員の「戦死者」は皆無である。これほど安全な国軍もない。
あなたの論理に従い、「悲劇」の回避に徹するならば、防大生並びに、防大卒業生は任務を放棄するしかない。つまるところ、自衛官へのサボタージュの煽動である。世が世であれば「国家反逆罪」だ。

イラクにおいて、陸上自衛隊は撤収したが航空自衛隊、海上自衛隊は未だ任務に従事している。「間違っている戦争」とするならば、撤収すべき考えなのか。「悲劇が起こらない」から、任務は継続すべき考えなのか。それとも、自衛隊そのものを海外へ派遣することに反対なのか。
イラクに送り出した家族、無事帰還を喜ぶ家族に対する言葉が「悲劇が起こらなかった」の一言か、労いの言葉が、思い遣りの心を、あなたは人として持ち合わせていないのか。
彼らを、「間違った戦争の協力者」と言いたいのか。国民、自衛官並びに家族、防大生に責任ある回答を示さなければならない。これは、あなたに課せられた防衛大学校長の義務である。

あなたは、反戦教育をするつもりで防大校長を引き受けたのか。我が国は、あなたが大好きな独裁国家のシナ・中共と違い、言論の自由が保証されている。「イラク戦争が間違い」とするならば、さっさと防大を辞めて反戦運動に励めばいい。誰もこれを咎めはしない。しかし、防衛大学から給料を貰いながら「反戦」を唆す輩を、我々国民は決して許さない。

トンデモない校長が、このまま防大に居座れば防衛大学が、早晩瓦解する。防衛大学ばかりでなく、国家の安全保障に重大な亀裂もたらす。居座る罪は余りに大きすぎるのだ。
以上、たったの四点だが、叩けばいくらでも埃が出るあなたの論理である。到底、教育者の名に値しない無責任男だ。国民と防大生、自衛隊員とその関係者に謝罪すると共に、己に対して深く恥じ入るべきである。今、あなたに残された選択は、即辞任する道しかない。

五百旗頭 真に警告する!
潔く辞任することで、学者としての晩節を隠忍自重すべきであると。

以 上
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