公開質問状
 
平成21年1月23日
防衛大学校長 五百旗頭真殿
 
〒101-0063東京都千代田区西神田1-1-2-502
「田母神論文と自衛官の名誉を考える会」
代表 宮内瑞生 防衛大3期生
副代表 稲葉 敏 防衛大16期生、福岡県郷友連盟会員
事務局長 沼山光洋 靖国会事務局長
 

 先に「防衛大を蝕む五百旗頭イズムの大罪」として、当会所属の濱口和久が月刊雑誌・正論平成21年1月号で発した質問に対する貴殿の返事を待っておりましたが、未だに何ら回答がありませんので、当会は新たに貴殿に公開質問状を出すことに致しました。以下のそれぞれの質問に1ヶ月以内に責任ある回答をお願い申し上げます。

質問1.貴殿は昨年11月9日に毎日新聞のコラム「時代の風」に田母神俊雄前航空幕僚長を批判した一文を書いていますが、この投稿は防衛大臣の許可を得て発表されたものか、明らかにして下さい。

質問2.昨年12月9日のNHK「クローズアップ現代」の「空幕長論文はこうして発表された」の放送では、番組の中でタイに留学していた防大学生が「タイの士官学校生徒は国王を守るために国を守るという意識を持っていて、明確な目的意識と誇りを感じることができました」と述べました。日本に於いて天皇はその存在を憲法第一章で規定され、国家元首たる国事行為を行っています。天皇ならびに憲法を自衛隊が守るのは当然のことであるのに、貴殿はその学生に「もっと広い視野を持て」とピントの外れた指導をしていましたが、貴殿の真意は如何なるものか、ご説明下さい。

質問3.かような意見を貴殿は「自らの信念や思い込みに基づいて」防衛省に届けることなく新聞雑誌に投稿し、またテレビや講演会にも出演し、左翼活動家と同様な意見を度々述べており、その言動は意図的としか思われません。貴殿は己の身分は自衛隊員であると認識しているのか、お尋ね致します。

質問4.貴殿は防衛省から給与を支給されている身でありながら、国会で決定され国の命令によるイラク派遣に反対の意見を述べ、首相の靖国神社参拝を批判していますが、これは国家公務員法102号に抵触し、国家公務員法110条による罰則が適用される性質のものであることをご存知ないのでしょうか、お答え下さい。

質問5.貴殿は「侵略戦争を行ったうえ敗北した日本に対する不信は、とりわけアジアに根深かった」と主張しています。
 大東亜戦争当時、アジアにおいて完全に独立していた国は日本、タイ、シナ大陸のチベットなどしかありませんでしたし、日本がアジアで戦った相手は国民党軍以外は欧米植民各国であって、アジアの国々ではなかったのです。中国、朝鮮以外の「アジア」の国々の指導者は、並べて大東亜戦争による植民地解放を肯定評価していることを歴史家である貴殿は、ご存知ないのでしょうか。

質問6.防大校長の貴殿のやりたい放題は、もはや止まるところを知りません。昨年九月に神戸市などで第九回世界華商大会が開催された際、貴殿は華僑組織の戦略委員を務めておられました。「世界華商大会」は独裁国家の中国共産党の強い影響下にあります。防大校長がここまで突出し、イベント屋になり下がり、中国の手先そのものになっているのは、我々自衛隊OBに取っては許しがたいところです。これは重大な問題であるので、戦略委員就任は防衛省の許可を得たものなのかどうか、他にもこのような役員をしているのかについてもお聞かせ下さい。

 我々は今、貴殿がマスコミの田母神論文批判に力を得て、より五百旗頭イズムを浸透させようと、防大生の国防に対する健全なる思想信条に踏み込むような言動をとるのを危惧しています。将来、国防の要となる幹部候補生を教育指導する防大校長がかかる言動を展開していることを放置できません。従って我々は、ここに貴殿に即刻の辞任を求める行動を開始します。

以上

 
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