五百旗頭氏は防大校長でありながら、田母神俊雄・航空幕僚長の更迭を見て「このたびの即日の更迭は、シビリアン・コントロールを貫徹する上で、意義ある決断であると思う。現職自衛官は、この措置を重く受け止めるべきである」と、全国紙に寄稿しました。田母神更迭を称揚しただけで納まらず、あろうことか「田母神のようなことをしたら、即日クビになるゾ」と現職自衛官を脅迫したのです。
今自衛隊には、上下・左右の相互不信という深刻な事態が起こっています。大多数の幹部が田母神支持を公言せず、表面的には田母神更迭容認のポーズをとっていることで、部下や下級者の信頼を失っているのです。
部下は上司が信頼できる人物かどうかには実に敏感で、言行不一致を察知すれば一瞬のうちに上司を信頼しなくなります。「普段 偉そうなことを言っているのに、ナンだよあのヒトは!」となります。
こんな自衛隊の惨状は、直ぐさま中国や北朝鮮の自衛隊評価と日本蔑視に繋がります。中国などをを大喜びさせるだけです。私達が、五百旗頭氏を売国の徒と呼ぶ所以です。
田母神更迭に際して、防大校長が身命を賭けしてして彼を支持していたら、と思わずにいられません。そうしていたら国民の多くは、「政治家や役人はバカだが,自衛隊は信頼できる」と思ったでしょうし、中国や北朝鮮は改めて自衛隊を脅威と考えたに違いありません。日本の尊厳と国益のためには、防大校長たる者がその程度の認識ができなくてどうしますか。残念ですがそのとき、最も不適な人が防大校長に就いていたのです。
田母神更迭は殆どのマスコミに支持されました。この状況を見た五百旗頭氏は、自らをまさに正義の権化と誤認しました。そんな五百旗頭氏が、月に一回全校学生を対象として行っているたゼミで、どんな教育をしているいのか、私たちは心底憂慮しております。田母神誹謗や東京裁判史観を得々として語っていると信じられるからです。
ところで五百旗頭氏の田母神誹謗は、田母神氏が一般国民の広範な支持を得ているからか、身内の会合に限って行っております。ただしその際にも田母神氏の名前は一切ださないが、聞く者には田母神氏のことだと分かる話し方をしているそうです。防大校長のこの姑息さを、情けなく思います。
私たちは日本の歴史を正すことを主目的として、かつ田母神更迭に際しての五百旗頭校長の言動に反発して「田母神論文と自衛官の名誉を考える会」を作りました。会の当面の目標は、五百旗頭校長を小原台から放逐することです。しかし五百旗頭氏は、防衛省の役人に守られているために目標達成は至難です。
どうかこの会へのご理解と、靖国の英霊を侮辱する五百旗頭放逐に、お力を貸して頂きたく、会を代表してお願い申し上げます。
平成21年8月15日、 「田母神論文と自衛官の名誉を考える会」代表・宮内瑞生