五百旗頭も鳩山に次いで抑止力を理解

 
 鳩山は首相になってから9ヶ月経って、初めて米軍の抑止力について学習しました。そして沖縄県知事に、『昨年「最低でも県外」と発言した際には私は、海兵隊が必ずしも抑止力として沖縄に存在しなければならない理由にはならないと思っていた。ただ、学ぶにつけ、沖縄に存在する米軍全体の中で海兵隊は抑止力が維持できるという思いに至った』と述べました。

 次に五百旗頭ですが、防大校長になる4年前に『私はイラク戦争が間違った戦争であると判断し、筋目の悪い戦で米国と一緒してもきっと後味悪い結果になると憂慮した。間違った戦争であることは、その後ますます明瞭になった』と書いたので、私は『個人の意見はいろいろとあろうが、防大出身者も現地で汗を流しているときに、防大校長が君たちは間違った戦争に参加していると発言するのは問題だ』として抗議したことがあります。

 彼は学者ですので、自分の発言の過ちを認め謝罪するか、辞職するのかと監視していましたが、本人は既に米軍の抑止力について学習し、変身し、政権に擦り寄って保身していたことが最近判明しました。

 平成22年7月偕行社発行の月刊誌「偕行」の6ページから10ページに亘る「激動の世界と日本の安全保障」の中で、彼は自衛隊のイラクを含む海外派遣が如何に国際的に高い評価を得ているかをクドイ程述べ、米軍と自衛隊を賞賛しています。やっとお立場がわかって来たようで結構ですが「オイ、アンタは要職にありながらイラク戦争は間違った戦争と言った張本人ではなかったのか、何時から抑止力礼賛者に変身したの」と問うてみたいものです。恐らく彼も「認識が浅かったと言われればその通りかもしれない」と鳩山と同じような言い逃れをするのでしょう。(文責:宮内瑞生)

参考文献:五百旗頭校長の心あたり・週刊新潮 2009年4月9日号 http://www.shukenkaifuku.com/090409shincho.html
 
平成22年8月3日

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