2013/02/08
抗 議 文
抗 議 文
<安倍内閣は歴史捏造の上塗りを止めよ>
「河野談話」の白紙撤回を抜きにした未来志向は欺瞞だ
内閣総理大臣 安倍晋三 殿
内閣官房長官 菅 義偉 殿
安倍首相は昨年の自民党総裁選並びに総選挙で、慰安婦強制連行を内外に向かって発信した「河野談話」を否定するとの公約を掲げた。
しかし、この度の通常国会で、安倍総理は所信表明演説ではこの点には一切触れもしなかった。そればかりか、共産党の志位和夫委員長の質問に対し、「慰安婦問題について筆舌に尽くしがたい、つらい思いをされた方々のことを思うと非常に心が痛む。この点については、歴代総理と変わらない」と話した。その上で、「首相である私からこれ以上申し上げることは差し控え、官房長官による対応が適当と考える」と述べ、自らが関与しない考えを示した。
さらに菅義偉官房長官は4日、朝日新聞のインタビューに答え、過去の植民地支配へのおわびと反省を表明した平成7年の「村山談話」を「引き継ぐと同時に、安倍内閣として21世紀にふさわしい未来志向の談話を発表したい」とまで語った。
慰安婦強制連行を認めた「河野談話」は閣議も経ず、官房長官がうやむやの内に出した、いわば対韓外交を歪に最優先した河野洋平官房長官の私的見解と言っていい。こんないい加減な談話が海外で定着してしまっている。この場合の定着とは、単なる慰安婦問題ではなく、日本が「性奴隷制度」を国策として遂行したという恐るべき現状なのである。
これほどの国家の名誉と、次代を担う青少年の国家に対する誇りを傷つけることが他にあるだろうか。自民党と今次安倍内閣に課せられた最大の責務とは経済問題以上に、この「河野談話」の白紙撤回にあった。公約を無視する背反は絶対に許されることではない。「筆舌に尽くしがたい、つらい思い」しているのは他でもない、耐え難い冤罪を強いられている我々無辜の国民である。
それらに対して、安倍総理は「自らが関与しない」などこれほどの無責任があるだろうか。一国の首相が自らの責任を放り投げ、その責任を菅義偉官房長官に丸投げした。過去、政権を投げ出した敵前逃亡と瓜二つだが、“病気”の再発では済まされない。
その丸投げされた菅義偉官房長官だが、史上最大の歴史捏造を今更「検討を重ねる」など笑止千万、戯言を言うものではない。「河野談話」とはシナ、朝鮮による精神侵略の極致、次代を担うわが国青少年の頭脳に虐日史観を注入する猛毒である。「検討」するのではなく、直ちに白紙撤回する以外に道は無いのだ。
「河野談話」を白紙撤回せず、嘘の上に嘘を上塗りする「未来志向の談話」とは更なる歴史捏造の推進以外の何ものでもない。
自民党と安倍総理の裏切りを我々国民は許さない。公約を反故にした我々の糾弾とは、過去の自民党による売国政策を検証することであり、この糾弾なくして日本の「未来志向」を描くことが出来ないからである。
自民党と安倍総理は「河野談話」を白紙撤回せよ!
自民党と安倍総理は8月15日、靖国神社への公式参拝を明言せよ!
自民党と安倍総理は選挙公約の反故を国民に謝罪せよ!
平成25年2月6日
主権回復を目指す会代表
「河野談話」の白紙撤回を求める市民の会
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