2013/04/04
第4回名画鑑賞・意見交換会 『暗殺』(監督・ 篠田正浩)
-幕末維新、それは凄惨な血で彩られた革命だった-
【開催趣旨】
日本人の心の繊細さ、多様性を知らずして、わが国の文化と伝統を語ることは難しい。それは感性を養う作業であり、主として我々は優れた文学作品や名画を通し、豊かな心のあり方を会得していく。
第3回目 『暗殺』
昭和39年(1964)松竹制作 監督・ 篠田正浩 脚本・山田信夫 出演:丹波哲郎、岩下志麻、木村功、小沢栄太郎 音楽・武満徹 演奏・横山勝也(尺八)、一柳慧(プリペアド・ピアノ)
原作は司馬遼太郎の『奇妙なり八郎』。新撰組創設に関わった清河八郎の陰謀と島津藩を巡る寺田屋事件が見せ場だ。
勤皇と佐幕、開国と攘夷を巡り、新撰組のテロと暗殺が公然と行われた。それに対する下級武士集団の壮烈な応酬などなど、「殺るか殺られるか」のただならぬ人間関係に視点を定めつつ、篠田監督は幕末維新の主力を担った青年たちをパセティックに描いた。それは又、明治維新を「無血革命」とする思想の怠惰を批判する行為にも繋がる。幕末維新とは凄惨な血で彩られた正真正銘の革命だった。
※参考
歴史を動かす革命という巨大な舞台は、常に凄惨な血に彩られる。飽くことなく生け贄が晒され、呻き声は舞台に横溢する。しかし反逆者たちはそれを踏み分けて進む。だかららこそ逆に、人は雄大なロマンをそこに見る(野村秋介)
↓
◆【信念を貫けば 十字架が待っている】
http://nipponism.net/wordpress/?p=15776
◆【保守派言論人の怠惰を糾す!】
http://shukenkaifuku.com/past/shuchou/080106.html
日時:平成25年4月14日(日) 17:30開場 17:50上映開始
場所:文京区民センター(2-C会議室)
東京都文京区本郷 4-15-14 03(3814)6731
アクセス:地下鉄 春日(大江戸線、三田線)、後楽園(丸の内線、南北線)、JR 水道橋
※会場負担費:300円(任意)
連絡:西村(090-2756-8794)
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