第7回名画鑑賞会『雲ながるる果てに』名画鑑賞会『雲ながるる果てに』(監督:家城巳代治 新世紀=松竹作品) <日本人は敗戦(歴史)を総括したか、 特攻隊を美化する危うさを考える>【開催趣旨】日本人の心の繊細さ、多様性を知らずしてわが国の文化と伝統を語ることは難しい。それは感性を養う作業であり、主として我々は優れた文学作品や名画を通し、豊かな心のあり方を会得していく。『雲ながるる果てに』昭和28年(1953年) 出演:鶴田浩二、木村功、金子信雄、岡田英次、山田五十鈴 脚本:家城巳代治、八木保太郎 撮影:中尾駿一郎、高山弥音楽:芥川也寸志※写真 『雲ながるる果てに』は数多(あまた)制作された特攻隊映画の原型・古典であり、特攻隊に志願した若者の心情が余すところ無く描かれている。 戦争とは政治の延長である。政治(外交)で解決できない国家間の紛争を解決する最後の手段が戦争であり、この戦争を開始し、終結させるのも政治である。戦争終結の判断を下すのは軍人ではなく政治家である。戦争の目的は国家間の紛争解決である。従って、政治家は勝敗の帰趨が決した段階で、戦争による国民への疲弊・打撃を最小限に止め、可及的速やかに停戦協定を締結するのが、彼らに与えられた使命であり任務である。先の大東亜戦争で敗戦濃厚な状況下にありながら、多くの特攻隊員らが軍事作戦の名の下に敵艦に向かって散華した。政治の命題と、およそ懸け離れた死を選択せざるを得なかった特攻隊員、彼らを戦後の日本人はどれだけ真剣に考えて来ただろうか。南冥(南方の大海)に散った若者らを想えば、この映画を「反戦映画」で一括りにすることは到底出来ないのである。参考文献: 『雲の墓標』(阿川弘之) 『太平洋戦争最後の証言 零戦・特攻編/陸軍玉砕編』(門田隆将)◆日時:平成25年7月21日(日) 17:30開場 17:45上映開始 ◆場所:文京区民センター(2−C会議室) 東京都文京区本郷 4-15-14 03(3814)6731地図: http://www.jca.apc.org/~monsoon/bunkyoukumincenter.htmアクセス:地下鉄 春日(大江戸線、三田線)、後楽園(丸の内線、南北線)、 JR 水道橋※会場負担費:300円(任意)主催:主権回復を目指す会 連絡:西村(090-2756-8794)
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